焙煎する前のコーヒー豆のことを「生豆」と言います。「きまめ」と読まれたり「なままめ」と読まれたりしていますが、正しい読み方はどちらでしょうか?

「生」を「なま」と読むときは、火を入れていない、加熱していないと言う意味で使われます。一方、「き」と読むときは、混じりけのない純粋なという意味で使われます。

例えば醤油を例にとって見てみましょう。醤油には同じ漢字で読み方の違う、生醤油(きじょうゆ)と生醤油(なましょうゆ)があります。生醤油(きじょうゆ)は火入れはしていますが、だしや味醂で味付けしていないものを指します。対して生醤油(なましょうゆ)は、火入れをしていないものを指します。

では、コーヒー豆に話を戻しましょう。コーヒー豆の「生豆」とは、火入れをした「焙煎豆」に対して用いられる名称です。つまり、日本語としては「なままめ」と読むのが正解です。

ただ、焙煎氏の中にはあえて「きまめ」と呼ぶ人もいますし、言葉の使い方は時代によって変わっていくもの。
実際は好きに読めばいいのかもしれませんね。